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防犯意識を、どうやって引き継ぐか?島根県立大生遺棄(通称平岡都事件)から5年 [ニュース]

 2009年に島根県浜田市にある県立大学の1年生、平岡都(みやこ)さん(当時19才)が山中で遺体の一部が見つかった事件で、平岡さんが行方不明になってから26日で丸5年になる。いまだ捜査に進展が見られない中、事件の風化防止や防犯意識の継承が課題になっている。

 県立大1年の広井修平さん(19)は22日に、キャンパスにある追悼花壇の植え替え作業に参加していた。「二度と事件が起きないよう、みんなが安全を見つめ直す機会になれば」と。  花壇は事件発生から1年後に、献花台の跡に設けられたもの。寄せられた花束で作った堆肥(たいひ)が使われた。国際協力サークルで活動していて、海外での仕事を夢見ていた平岡さんをしのんで、「ガーデン・オブ・ホープ」と呼ばれているそうだ。


 手入れを行ってきたのは、学生や教職員、地域の住民の皆様方だ。しかし、当初は20~30人いた学生も、今では広井さん1人を残すだけ。「平岡さんの同級生が卒業した昨春から減った」と大学関係者は話している。
 広井さんも当時は中学生で、ニュースで見た程度だという。同級生と事件の話をすることはあまりないらしい。「触れない方がいいというか、関わりがないという雰囲気がある」と語っている。

平岡都2.jpg
http://g3s.gunmablog.net/e69778.htmlより引用

 事件後、市内では約2千個もの防犯灯が増設された。さらに住民によるパトロールも定着していた。アルバイト帰りの学生のために、JR浜田駅と大学周辺を結ぶバスの最終便の出発時間も延びた。しかし、この「5年間で本当に市民の意識が高まったのか、実感が湧かない部分もある」。と事件後に「はまだを明るく照らし隊」をつくり、防犯ボランティアなどにも取り組んでいた村武まゆみさん(53)は言う。


 2年前から、10月26日に花壇前でキャンドルを灯(とも)す追悼イベント「はまだ灯(ともし)」を開催してきた。事件を知らぬまま、気軽に手伝う学生がいる一方で、思い出したくないと関わりを避ける住民もいるらしい。照らし隊で活動する県立大2年の青岸万友(まゆ)さん(20)は「危ないかもという意識一つで防犯になる」と語っている。住みやすい明るい町にしようと、26日のイベントで訴えるらしい。


 ◇島根、広島両県警の合同捜査本部はこれまで延べ23万人を投入してきた。捜査関係者によると、遺体発見現場の臥竜山(がりゅうざん)近くのキャンプ場は今秋、改めて調べたらしい。照射すると指紋などに反応して発光する最新機器を使ったみたいだが、新らしい証拠は見つからなかったしい。


 11年に遺体に付着していた電話帳配布用のポリ袋、12年にはバイト先近くなどで目撃された白色セダンの情報を公開していたが、その後の新たな情報公開は行われていない。10年2月から適用した捜査特別報奨金制度では新たに1787件の情報が寄せられたが、昨年10月以降は142件だという。島根県警の福田正信本部長は24日に、「5年が経過しようとしていることを重く受け止めている。事件を解決し、被害者、ご遺族の無念を晴らしたい」とコメントした。


 情報提供は捜査本部(0120・385・301)へ。(小早川遥平、根津弥)   
◇ 〈島根県立大生遺棄事件〉
 総合政策学部1年の平岡都さんが09年10月26日、浜田市のアルバイト先を出たまま行方不明になり、11月6日に広島県北広島町の臥竜山で遺体の一部が見つかった。12年11月に死体遺棄罪が公訴時効を迎え、島根、広島両県警の合同捜査本部は殺人事件として110人態勢で捜査を続けている。



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タグ:平岡都事件
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