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「切りつけ事件」 和歌山紀の川で起きた事件で小5男子の死亡が確認された! [ニュース]

 5日の午後4時25分頃に、和歌山県紀の川市後田(しれだ)の住宅街にある空き地で「男の子が切りつけられ、顔面蒼白になっている」との119番が近所の人からあった。切りつけられたのは近くに住んでいる市立名手(なて)小に通う5年生の、森田都史(とし)君(11)といった。彼は右胸を刺されていたらしく、病院に搬送されたが間に合わず午後7時5分ごろに、死亡が確認された。

 紀の川市を担当している那賀消防組合から聞いた話によると、近所に住む男性が空き地で倒れている森田君を見つけたそうだ。見つけた時にはすでに顔面蒼白の状態で呼吸をしていなかったらしい。偶然居合わせた女性看護師が通報者の電話を通じて消防の指示を受け、救急車が来るまでの間、心臓マッサージを続けていたみたいだ。しかし、心肺停止の状態のまま病院に搬送され、その後、死亡してしまった。


 事件が起きた現場は森田君の自宅からほんのわずかに離れたところだった。距離にして数十メートル先だっただけだという。近くに住む住民の話によると、森田君を含めて紀の川市立名手小の児童はこの日、5時間目の授業を終えたあと、午後2時半ごろまでに一斉に下校したという。その帰ったはずの森田君は午後4時過ぎに、現場の空き地で刺された所が発見されている。


 現場は数十年前に宅地開発された住宅街だそうで、普段は人通りも少ない静かな地域だった。事件が発覚した後すぐにパトカーや救急車が駆け付けて辺りは騒然となった。近所に住む中年女性は「とても元気のいい子どもだった。信じられない。不審者情報も聞いたことがなかった。うちにも子どもがいるので人ごとではない」と事件について思うことを語っていた。


 名手小は今回の事件を踏まえ6日は保護者同伴で児童を登校させ、1時間目を使った全校集会で事件の説明をする予定だという。
 一方、地元に住む人たちは、がいまだに班員が捕まっていないことに不安が広がっているようだ。


 事件後、防災無線を使い、「犯人が凶器を持って逃げているかもしれない。気をつけてください」という音声が各戸に流された。警察官らは民家を一軒ずつ丁寧に見回り、「犯人の男が逃げている。外出せずに鍵をかけてください」と注意を呼び掛けたり、長い棒を持って茂みの中で遺留物を探したりしていた。


 現場近くに住んでいるという女性会社員(51)は「事件を知って、いつもより早く会社を出て帰ってきた。この辺りは夜は真っ暗になる。犯人を早く捕まえてほしい」と恐怖していた。男性(72)は「午後6時半ごろから散歩をするのが日課だが、今日は怖いので自宅にこもりたい」とも話しているらしい。


 現場から北東に約650メートル離れたJR名手駅南側の民家では周囲に規制線が張られ、暗闇の中、警察官が明かりをつけて地面にかがんで深夜まで鑑識作業を続けていた。民家は古い木造平屋建てで国道24号に面している。近所に住む男性から伺った話によると、駅への近道としてこの民家の敷地を通っていく人もいるそうだ。


          ◇


 小学生を狙った凶悪事件は日本各地で実際に起きている。
 福岡県豊前市では先月31日に小5女児(10)が「遊びに行く」と言った後に行方不明になり、今月1日に同級生の自宅で遺体で見つかっている。福岡県警は同級生と同居している男を死体遺棄の疑いで逮捕した。他にも昨年9月には、神戸市長田区で小1女児(当時6歳)が遺体で見つかり、兵庫県警は現場近くに住む無職の男をこれまた死体遺棄容疑で逮捕したという事件もあった。


 こうした事件は捜査が長期化することもある。2005年12月に栃木県今市市(現日光市)で小1女児(当時7歳)が遺体で見つかった殺人事件では、栃木、茨城両県警で挑んだ合同捜査本部が昨年6月になってようやく無職の男を逮捕することが出来た。
 こうした事件が起こる度に、文部科学省や警察、地域住民らは子どもの安全を守るために対策を講じてきたが未だに絶対安全とは言えない状況だ。


 子どもが助けを求めて近くの民家に駆け込むことができる「子ども110番の家」は1994年に岐阜県羽島市で小2女児が下校中に殺害された事件がきっかけとなって発足した。今では全国的にも広がり、文部科学省も「子ども110番の家」の周知を都道府県教委などに求めた。
 警察庁も全国の警察に学校周辺や公園の見回り徹底を指示しているようだ。地域住民の防犯ボランティア団体は13年の年末には約4万7000団体を数えている。10年前から考えると約6倍に増えている。



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