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ガソリン高騰 企業から悲鳴あがる!!増税とガソリンの二重苦だ! [ニュース]

 ガソリン高騰が止まらない。経済産業省資源エネルギー庁が発表したレギュラーガソリンの1リットル当たりの全国平均小売価格(14日時点)は前の週よりも20銭高い169円90銭になった。12週連続で値上がりし続け、5年10カ月ぶりの高値水準が続いているそうだ。


 神奈川は全国より80銭安いらしいが、今後の見通しについて「神奈川はつかみにくい」(石油情報センター)と不透明な状況だそうです。ガソリンを使用する企業活動は多岐にわたる。4月の増税に追い打ちをかけるような現状に、県内企業からも悲鳴が上がっている。
 「本当に深刻です」と横浜市内の物流会社の担当者は沈んだ声を出している。関係企業を含めると、3千台のトラックを運行しているのだ。燃料費だけで月120万~150万円程増額したという。


 営業所ごとに地下タンクがあり、ドライバーにはそこで給油するよう指示を出している。ガソリンスタンド(GS)の店頭価格では「とてもじゃないが、やっていけない」という。
 地道な努力も続ける。アイドリングストップ、急発進や急停車の禁止なども徹底するよう現場に伝えて徹底させている。ただ物流は速さや時間の正確さが重要だ。「目をつぶらなければならない部分がある」と担当者は言う。
 毎年数十台ずつ燃費の良い新車に買い替えてはいるが、それも一遍には進まない。対策を講じても価格上昇に追いついていないのが現状だ。


 石油情報センターによると、5月中旬以降、ウクライナやイラク情勢が緊迫化していて原油価格が高騰したという。元売り会社が卸価格を引き上げ、その後にGSが販売価格に転嫁させている。
 物流と同様、輸送にとっても頭の痛い問題なのだ。桜木町駅前で客待ちをしていたタクシー運転手の男性(65)は価格の安いセルフ式GSを選ぶという。「ただでさえ消費増税で客足が遠のいているのに、余計苦しくなる」とはその人の言葉である。


 低燃費のハイブリッド車を運転する別の男性運転手(71)でさえ「なるべく安い郊外で給油しています」と明かした。
 ガソリンを使うのは、何も車だけではない。クリーニング業界はドライクリーニングに工業用ガソリンを使用しているし、ハンガーや洗剤には石油系材料が使われているのだ。横浜市内のクリーニング店の男性社長(70)は「溶剤価格はおととしに比べて2、3割増し」になったと説明した。「増税と原油高の『往復ビンタ』を食らった気分だよ」と現在の状況を二重苦だと評していた。


 夏のレジャーシーズンを前にしても下がらないガソリン価格を憂い、先手を打つ企業もちらほら出てきた。ニッポンレンタカーサービス(東京都渋谷区)は8月末まで、現金としても使えるポイントを利用者に一律付与するサービスを始めたそうだ。レンタカーの利用率も鈍っているだけに、新サービスで顧客を何とか引き留めたいという考えだ。
 石油情報センターは全国の今後の見通しについて、イラク情勢の安定で原油価格が下落傾向にあることから、「小幅ながら値下げする可能性が高い」とみている。ただ神奈川の場合、価格競争の激しい横浜や川崎で値下がりし、それ以外の場所ではGSが上昇分を遅れて販売価格に転嫁する可能性があるためにつかみにくいのだという。宅配事業を手掛ける事業者はこう話していた。「これ以上、値上がりしないように願うばかり」だと。



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